Ex Machina" というのはよく考えられたタイトルだと思います。 ラテン語で「機械仕掛けの」という意味ですが、英語的には「元機械」とも読み取れます。 本来の語源だと思われる "deus ex machina" は古代ギリシャの演劇の演出技法で、劇の内容が錯綜してもつれた糸のように解決困難な局面に陥ったとき、絶対的な力を持つ存在(神)が現れ、混乱した状況に一石を投じて解決に導き、物語を収束させるという手法です。つまり最後には何とかうまくいくことを想起させます。 AI アンドロイドは、もちろん機械ですし、AI によって意思を持ったボディは元機械とも暗喩できます。そして、エンディングでは生み出した人間の想いのとおり...
ディープラーニングが注目され出したのが2012年。2000年代の前半には Google は WEB 検索の世界で圧倒的な存在になっていました。そういう時代背景の中だからこそ、検索と AI とアンドロイドを結びつけ、CG 技術を組み合わせた、時代に即した映画が作れたんでしょう。
作者であり監督の Alex Garland の好きな映画は「地獄の黙示録」だそうで、この映画のアンドロイド創作者 Nathan は現代のカーツ大佐のようにも見えました。
日本統治下の上海租界を背景に、日本人武道集団と、中国人武道集団との抗争を描いた、完全 Bruce Lee のためのカンフー映画。
精武門というのは、上海精武体育会をモデルにした精武館という武道館の武術およびその教えのことです。
武術集団間の抗争がメインテーマなので、前作と違い、見どころはカンフーシーンしかありません。 今回は初めて、ヌンチャクを使用しています。 Bruce Lee の身のこなし、フットワーク、力んだ決めポーズ、怪鳥音とも完璧です。 対する相手の武術のチンケさが何とも間抜けで、なんだろう、空手なのか、柔道なのか。最後には日本刀持ち出してくるし。
意味。 主人公の一人は言います。「君が生きる意味を与えてくれた」 もう一人の主人公は、短い人生の中で「人生の意味」を見つけます。 このシーンを観ながら僕ははっきりと人生の意味が分かりました。 佐野元春は歌います。「君と輝き、君と闇をくぐって小舟を漕ぎ出す」That' the meaning of life.
最後に主人公は、世界を変えたことを認識します。自分の世界、自分が認識する世界。 世界を変えることも人生の意味の一つですね。 これは、アニメとSFのの "Catcher in the Rye" かもしれません。