2016年7月17日日曜日

Platoon (1986)

知らなかったですが、"Platoon" って小隊ってことなんですね。冒頭に "September 1967 - Bravo Company, 25th Infantry..." とクレジットされますが、「第25歩兵師団のB中隊」ということだそうです。
その小隊を舞台にして、ひとことで言うと戦争の不条理を描いています。

戦争の中にも良心を貫こうとしたエリアス軍曹、生き残り方を知り抜いているバーンズ軍曹、実戦経験が少なく頼りない小隊長、アンブッシュ、行軍、トレンチ、麻薬、レイプ、仲間割れ、罪のない住民の惨殺、人種差別、虫、ヘビ、士気の低下、仲間の死...
最後には小隊がほぼ殲滅状態となってしまう中、主人公は瀕死のバーンズを撃ち殺します。
しかし、勧善懲悪の構図ではなく、主人公は、最後に自分はエリアスとバーンズの子のようだと言います。
良心は必要ですが、そもそも戦争自体が殺人である以上、きれいごとでは済みません。自由な部隊ではなく統率の取れた部隊でなければ生き残れません。騙されないようにするには脅しも必要になります。

これは戦争という非常時の姿なのか、それとも人間社会の縮図が非常時にあぶり出されているのか。

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