その小隊を舞台にして、ひとことで言うと戦争の不条理を描いています。
戦争の中にも良心を貫こうとしたエリアス軍曹、生き残り方を知り抜いているバーンズ軍曹、実戦経験が少なく頼りない小隊長、アンブッシュ、行軍、トレンチ、麻薬、レイプ、仲間割れ、罪のない住民の惨殺、人種差別、虫、ヘビ、士気の低下、仲間の死...
最後には小隊がほぼ殲滅状態となってしまう中、主人公は瀕死のバーンズを撃ち殺します。
しかし、勧善懲悪の構図ではなく、主人公は、最後に自分はエリアスとバーンズの子のようだと言います。
良心は必要ですが、そもそも戦争自体が殺人である以上、きれいごとでは済みません。自由な部隊ではなく統率の取れた部隊でなければ生き残れません。騙されないようにするには脅しも必要になります。
これは戦争という非常時の姿なのか、それとも人間社会の縮図が非常時にあぶり出されているのか。
0 件のコメント:
コメントを投稿