2020年7月5日日曜日

亡国のイージス (2005)

朝鮮人が自衛隊の幹部と組んで、イージス艦を乗っ取るという、無理やりな設定はどうかと思いますが、エンターテインメントとしては許せる範囲かも。

艦の内部や、ミサイル発射装置、戦闘機の飛行シーンなんかは、自衛隊の協力なしには難しいでしょう。今ならCGで描いちゃうかもしれんけど。
最初に自衛隊に協力依頼をした時は断られたらしい。現役の艦長が謀反を起こすような映画はけしからん、と。2回目は石破防衛大臣が許可したらしい。その代わりに艦長が副長になったようですが、そこに違いがあるの?

主人公は、真田広之演じる伍長です。人情味厚く、面倒見がいい、といういかにも軍隊の現場責任者らしい設定です。
艦のことを知り尽くした彼が、まさかの行動で東京を救います。ただ、その動機は、仲間を助けたいがため、ですが。
彼のような人をヒーローと呼ぶんでしょうね。

敵側の論理とシチュエーションはめちゃくちゃですが、それに対する主人公側の行動は共感できます。一人の力が強大な組織に対置し、事態が大きく動いていく。
自衛隊版の踊る大捜査線です。

原作:福井晴敏
監督:阪本順治
キャスト:真田広之、勝地涼、佐藤浩市、中井貴一、寺尾聰、原田芳雄他

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