2020年6月26日金曜日

The Spirit of St. Louis (1957)

“Spirit of St. Louis” というのは、Lindbergh が大西洋単独飛行用に作った飛行機の名前です。

当時25才。若者らしい冒険だと思います。
飛行機に乗り出したのが1922年で、この大西洋単独飛行が1927年なので、たかが経験5年だということに驚きます。
しかも飛行機は特注。大西洋を超えるためのガソリンをたくさん積むためでした。ガソリンタンクを大きくしたため、前方の視界は犠牲になり、視界はサイドからにしました。この物語の主人公は Lindbergh 本人ですが、“Spirit of St. Louis” 号が一番の成功の立役者であることは間違いありません。飛行機がよく墜落しておいた時代において、技術者にとっても大きなチャレンジだったと思います。

映画を見ると当時の飛行スタイルが、かなりの低空飛行だったことがわかります。大きな船ができるまでは、沿岸に沿って航行するのが普通だったことと似ています。だとすれば、洋上は頼るものがなく不安でしょうし、一番の危険だったことと思います。

映画は飛行の前日から始まり、パリに着陸するまで、それまでの Lindbergh の飛行人生をフラッシュバックする進行になっています。じゃないと、変化のないコックピットは映画向きじゃないですからね。

当時 James Stewart は47才でその年齢が酷評されたようですが、何もドラマチックでないコックピットをドラマチックに演技しきってます。

冒険とチャレンジが成功につながるのは、いつの時代でもいいものです。

ちなみに、日本題題「翼よ!あれがパリの灯だ」は、セリフにもどこにも出てきません。

Directed by Billy Wilder
Cast : James Stewart

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