2022年3月26日土曜日

寝ても覚めても (2018)

今話題の濱口竜介監督作品ということで観てみました。
夢見てる状態と、覚めてる状態が「寝ても覚めても」なのか。
後半のドラマチックな展開にハラハラさせられますが、へー、そういう結末か、という感じ。

同じ顔の別人の男性の間で揺れ動く女心。

演出的には、何気ない日常を描き、挟み込むところがおもしろいと思いました。

東出昌大の不倫騒動の元になったのがこの映画だったんですね。残念ながら唐田えりかはそれで潰れてしまいましたね。かわいそうに。

後で気づきましたが、音楽は tofubeats だったんですね。ちゃんと聴いとけばよかった。

  • 監督:濱口竜介
  • 出演:東出昌大、唐田えりか、瀬戸康史、山下リオ、伊藤沙莉、渡辺大知、仲本工事、田中美佐子
  • 音楽:tofubeats


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2022年2月27日日曜日

マトリックス トリロジー (1999, 2003)


一気に三作観ました。

もう20年前になるんですね。サイバーパンクですが、現代のサイバー・フィジカルを予言しているのはすごいなあと思いました。

20年前に初めて「マトリックス」を観たときは、正直ストーリー展開についていけませんでしたが、今回改めて観て(しかも2回観直して)、やっと、あ、そういうことか、というのが分かりました。

三作観て、やっぱ一番面白いのは第1作目「マトリックス」です。
当時、ワイヤーアクションの凄さが話題になりましたが、そんな手段論より、その世界観に圧倒されます。
また、絶体絶命からの逆転ストーリーも、エンターテインメント映画展開的にもすばらしい。

Wachowski 兄弟もこれでやめてれば、偉大な映画作者だったと言えるのでしょうが、3作目まで進めてしまったのは正直失敗だったと思います。
それでも「リローデッド」までは期待感があったのですが、「レボリューションズ」の混乱の結末が全て台無しにしてしまったような気がします。
結末だけじゃなくて、代名詞だったカンフーアクションから一転して、宇宙船戦争ものになってしまいました。

監督・脚本 : Lana Wachowski, Lilly Wachowski
出演 : Keanu Reeves, Laurence Fishburne, Carrie-Anne Moss


2022年2月17日木曜日

セッション Whiplash (2014)

主人公の19歳ニーマンが、人生のイニシアチブを取るまでの物語。ラスト9分19秒のための紆余曲折の道のりです。

結構な人が観てますが、全く今どきでないシゴキ、高圧、支配による育成が新鮮なんでしょうか。スポ根バリの展開と異常な緊張感が場を支配していきます。俺だったらこんなのは耐えられんでしょうね。でも、夢に向けて前しか見ていないニーマンには、これが必要な試練に見えたんでしょう。

監督の Damien Chazelle の実体験をヒントにしたストーリーなのも驚きで、こんな世界はいっぱいあるんですね。

主人公が成功を夢見る世界がジャズなのも驚きです。
今どき、なんでジャズ?
ラストの "Caravan" にしても、1935年作ですし、劇中の演奏スタイルも '40 年代のビッグ・バンドです。同じビッグ・バンドでも Gil Evans のようなモダンさはない。
しかも、主人公が憧れているのは Buddy Rich。技巧派ですが、なんで Tony Williams や Elvin Jones じゃないのか? 原題の "Whiplash" にしても正直有名曲じゃないし、'70年代の曲やし。

と、音楽的にはツッコミどころが多い本作ですが、映画的には分かりやすいいい作品だと思います。

それにしても Damien Chazelle は "La La Land"、"First Man" と作品ごとに全然違う作風ですね。どういったスタイルでも一流の表現ができるのはスゴイなあと思います。

監督・脚本 : Damien Chazelle
出演 : Johnny Simmons, J.K. Simmons



2021年11月10日水曜日

ノマドランド (2020)

Nomadland

車生活者というのでしょうか、家を持たず、キャンピングカー、バン、RV で移動しながら生活する人々。
その土地土地でその時期のアルバイトをして生活費を稼ぎ、車で寝泊まり、コインランドリーで洗濯する。
ちょっと想像できない生活ですが、この映画はその実像を実写しています。
主人公の Frances McDormand 以外の人は実際のノマドの人たち、実名で実生活なのが驚きです。
色々な理由で車生活をし、車生活のコミュニティまで形成されています。

普通の生活をしていたら、永遠のさよならはあるけど、ノマドの生活ではどこかでまた会える。
切り詰めた無駄のないエコな生活と助け合う人間関係、現代ならではの遊牧民生活がアメリカにはあるのです。


監督: Chloé Zhao
出演: Frances McDormand


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サマー・オブ・ソウル (2021)

Summer of Soul (...Or, When the Revolution Could Not Be Televised)

アメリカの黒人意識が高揚し、ロックが新しい展開を求めていた1969年。ニューヨークのマウント・モリス・パークに5万人を集めて「ハーレム・カルチャラル・フェスティバル」が開かれました。黒人のための黒人音楽の祭典。
当初テレビ放映を意図して映像が撮影されましたが、放映されないままフィルムはそのままに放置されていました。

監督は The Roots の Questlove。

音楽ライブ映像というよりは、コンサートをベースにしたドキュメンタリーです。
ケネディ、マルコムX、キング牧師の暗殺。二グロと呼ばれていた黒人が、自らのアイデンティとしてブラックを使い出した頃、巷ではアフロヘアやアフリカ衣装が流行っていました。
一方ポピュラー音楽シーンでは、モータウンが成功した後、黒人音楽はソウル前夜といった爆発寸前のエネルギーが溜まった時期だったように思います。
両者が合わさってコンサートは進んでいきますが、当時の映像だけでなく、当時を振り返る、主催者、参加者、出演者などの当事者の証言を織り交ぜているところがドキュメンタリーですね。Questlove は今も状況は同じだと言います。

それにしても、出演者が豪華ですし、ニューヨークならではの多様性が感じられます。
ゴスペル、ノーザンソウル、ブルーズ、サルサ、ジャズ、アフリカ、サイケデリック、ポップ、ロック...

中でも異彩を放っているのが、"Sly" です。白人が混じり、女性がトランペットを吹き、音楽はサイケでロック。色々な外見と関係なく俺は普通の人だと歌う。Nina Simone の歌う "To Be Young, Gifted and Black" が一方の極だとすると、Sly Stone の "Everyday People" は違う次元に飛んで行ってます。

彼らレジェンドの演奏シーンを見ることは稀なので、貴重でした。


出演

  • Stevie Wonder
  • B.B. King
  • The Fifth Dimension
  • Pops Staples and the Staple Singers
  • Mahalia Jackson
  • Herbie Mann
  • David Ruffin
  • Gladys Knight & the Pips
  • Sly & the Family Stone
  • Mongo Santamaría
  • Ray Barretto
  • Max Roach and Abbey Lincoln
  • Hugh Masekela
  • Nina Simone


監督:Ahmir "Questlove" Thompson
製作:Joseph Patel, Robert Fyvolent, David Dinerstein
撮影:Shawn Peters
編集:Joshua L. Pearson
音楽監修:Randall Poster


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2021年9月26日日曜日

はじまりのうた Begin Again (2013)

タイトルどおり再生の物語です。

ハッピー・エンディングだし、ソングライターと音楽プロデューサーの関係が恋に発展しないのがいい。
友人 Steve との関係もそう。

物事を良くしていこうという努力や、思いではなく、人との出会いがきっかけなのも考えさせられます。
偶然の人との出会いが、人生を大きく回転させ、才能を開花させて行くんですね。

夫婦との関係、恋人との関係、仕事仲間との関係、娘との関係...

随所に出てくる音楽、この映画のキーですが、音楽の素晴らしさも表してます。


監督・脚本:John Carney
出演:Keira Knightley, Mark Ruffalo, Adam Levine


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2021年9月20日月曜日

県庁の星 (2006)

我が郷里香川県庁がロケ地とあって、興味惹かれ観てみました。結果、あまり共感できなかった...
小説、漫画を読んだことないので、映画だけの印象です。

基本コメディだと思うのですが、柴咲コウがちょっと重いのかな、結構シリアスな感じに仕上がっちゃってます。

お役所仕事と中小スーパーとの対比をデフォルメしてるのはいいんですが、正義感が正面に出てくるのがなんだかなあ、という感じです。お役所の仕事のやり方を強みに、業務を改革していくだけならいいのに。そこが残念。

細かいことまでダメ出しして周りから浮いていく姿は、ちょっとギクッとします。肩に力が入って、周りから浮いてるんじゃないかと、自分自身心配になります。仕事は人とするもの、ですよね。


  • 監督:西谷弘
  • 出演:織田裕二、柴咲コウ、佐々木蔵之介、石坂浩二


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