2020年10月24日土曜日

ファースト・マン First Man (2018)

"La La Land" と同じ監督とは思えない、沈鬱な映画でした。

First Man とは、言わずと知れた Neil Armstrong のことです。

アポロ計画は人類の夢への到達と、計り知れない知性と努力の結晶です。
そんな映画を期待したのですが、まったく違うトーンでした。

ソビエトに先を越された失地回復のアメリカの状況。
発展途上の技術。
その中で、いつ事故に巻き込まれるかもしれない恐怖。
仲間の死の連続。
何度も起きる失敗。
家族の心配。

Neil Armstrong の職業はテストパイロットです。軍のテスト機をテストし、幾度も危ない目に遭いました。ジェミニ計画に選ばれてからも、完全ではない宇宙ロケットへ乗り込むということは基本テストなんでしょう。

人はパイロットであると同時にモルモットなんですね。

そんな中、Neil は冷静沈着な態度で、どんな危機にも対処していきます。船内の猛烈な揺れ、騒音、小さくみえる外部などが、その困難さを演出しています。

月のクレーターに投げ入れたのは、死んだ娘のブレスレット。

月への一歩も、感動というよりは、ミッション・コンプリート。


Directed by Damien Chazelle
Screenplay by Josh Singer
Based on the book by James R. Hansen
Cast : Ryan Gosling, Claire Foy, Jason Clarke


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