「マチネ」というのはこの映画を観るまで知りませんでしたが、昼公演のことだそうですね。
元は午前という意味だったそうですが、今では昼2時頃に始まる公演のことを指すことが多いようです。
午前でもなく、午後の真昼でもなく、夕方になる前頃の時間帯が「マチネの終わり」ということでしょうか。
人生で言えば、青春は過ぎて、中年に差し掛かる頃ですかね。
主人公はクラシック・ギターの演奏家ですが40くらい、師匠はもう老人になろうとしています。共演した若手ギタリストは20歳、ということで、その対比の中でも主人公の年齢的立場が象徴されています。
ギターと人生に迷い始めた頃に出会う男女。
恋愛をするには残り時間が微妙です。
ストーリーは、燃え上がる思いとすれ違いを軸に進んでいきます。
美男美女によるメロドラマで、あまり境遇に共感はできませんでした。
世界的ギタリストとフランスを活動拠点にしているジャーナリスト、という設定からして想像の範囲を超えています。
映画の中では「過去は未来の行動によって書き換えられる」というテーマが何度か繰り返し出てきます。
今苦しい思いをしていても、未来に過去を振り返った時、良かったと思えるかどうかは未来次第、ということです。
そういう考え方をすると、ポジティブに今を一生懸命生きようと思えるかもしれません。
そう言えば、先日観た同じ原作者の映画「ある男」も、過去、現在、未来の中で、変えられない過去に苦しんでいる人の話でした。
- 監督:西谷弘
- 脚本:井上由美子
- 原作:平野啓一郎『マチネの終わりに』
- 出演:福山雅治、石田ゆり子、桜井ユキ、板谷由夏、古谷一行
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