2020年1月7日火曜日

Seven (1995)

陰鬱を絵に描いたような映画で、何度見ても気持ちが落ち込みます。
ずっと雨が降っている印象でしたが、実際は逮捕される日曜日あたりから晴れていて、ラストシーンの荒野は晴天でした。

この世の中は荒れ果てている、ということがこの映画の主張で、救いようがありません。途中で、老刑事のサマセットが「事件にハッピーエンドはない」というのは、この映画のことを言っているのか。
サマセットは昔、「このひどい世の中に子供を産んでいいのかと悩み、子供を諦めさせたことがある」と言っていましたが、この映画を通したテーマのように感じます。

エンディングに向かうシーンは、それまでの殺人よりずいぶん時間をかけていて、荒野という乾いた場所が、それまでとのコントラストをきわただせています。とにかく衝撃的で救いようがない。先に未来もない。
観ようと思うのに勇気がいります。

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