2018年12月2日日曜日

Cool Runnings (1993)

当時は何でディズニーが実写を、と思いましたが、これこそディズニーが取り上げるべきテーマです。
夢と希望、自信とプライド、挫折とやる気と勇気。
子供たちに届けるべきメッセージです。

そこに、僕の好きな「再生」の物語、反則でボブスレー会を追われたコーチの物語もチラッと入っています。
何度見ても涙が出ますね。

2018年10月21日日曜日

Trainspotting (1996)

1996年って、そんなに前の映画やったの? もう20年も前やん!
ってのが、正直な気持ちです。ついこの前のような気がしてたのに。

スコットランドを舞台にした青春映画ですが、青春というにはあまりにも胸クソが悪い。ヘロイン中毒がから抜け出せない若者たち。
主人公レントンは最低の場所であるスコットランドから抜け出して、ロンドンでまっとうな生活をし始めますが、やっぱり最低のシチュエーションに戻っていく。
ヘロイン、ケンカ、売春、盗み、最後は裏切り。

結局は、90年代イギリスの閉塞感なのでしょうか。まともな生活に希望を見出せない若者たちを描いた映画いと言えます。

2018年9月9日日曜日

L'Avenir ―未来よ こんにちはー (2016)

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Mia Hansen-Løve が監督した映画を観るのは、"EDEN" に次いで2回目。
今回も、どうしょうもない「日常」の連続です。劇的な展開ナシ、驚く出来事ナシ、涙、感動ナシ。うまくいくことも、うまくいかないことも、比較的淡々と進んでいきます。

主人公ナタリーは4人家族、50代の哲学の高校教師ですが、母親の介護と死、夫の浮気による離別、うまくいかない教科書の出版、とへこむような状況が続きますが、それぞれ受け止め、強く生きていきます。かわいがっている教え子の住むフレンチアルプスへ旅したり、孫が生まれたり、時にはいいこともあります。 誰にでも起こりうること。

だから何だ、ってことですが、悲しみに暮れず前に進む主人公の姿勢が共感と、極端に言えば勇気を与えてくれます。

"EDEN" は 監督 Mia Hansen-Løve の兄がモデルでしたが、今回は両親がモデルのようです。両作を見て Mia Hansen-Løve の描きたい映画の世界が分かってきたような気がします。

日本公式サイト

2018年9月2日日曜日

ナミヤ雑貨店の奇蹟 (2017)

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「ナミヤ」は「悩み」のもじり。悩み相談のナミヤ雑貨店の物語です。
いろいろな事象が最後には大同団結的に結びつくという、東野圭吾らしいストーリーです。

時空を超えた手紙のやり取りを中心としたファンタジー。
いくつかの人生が折り重なってきますが、それぞれの「人生」のエピソードが泣かせます。涙腺が止まりません。

自分の人生、自分と息子の人生が重なって見てしまいました。

山下達郎の主題歌もまた良し。

2018年8月19日日曜日

関ヶ原 (2017)

関ケ原の合戦は、日本人ならみんな知っている史実ですし、それを真正面から取り上げるのは勇気がいったと思います。
主役は、この映画でも主役の三成で、関ケ原は彼が作り上げた合戦の場です。
一方の主役は家康であり、小早川秀秋ですが、映画の中では島左近と伊賀者も準主役級です。

映画の中で三成は義を通そうとし、秀吉の利の世を正そうとしています。しかし戦乱の世は所詮、利でしかありません。僕は以前から戦国時代の武将は、今で言うヤクザみたいなもんだろうと思っています。全て腕力、武力にモノを言わせ、自分または自分の一家の利益を第一に考え、裏切り、騙し、殺しは何とも思わない。こんな人たちが領主という名前で自分の住んでいるところを治めていたら最悪だろうなと思います。理屈が通らないんですから。
最たるものは信長で、恐怖と報復、やられたらやり返せ、気まぐれとえこひいきで武力第一主義、権威に弱いので自分が権威になりたがる。
秀吉も三成も生まれてこの方戦争ばかりで、親分に見出され親分の言うことは絶対。秀吉に至っては、生き馬の目を抜く戦乱に次ぐ戦乱では教養を身につける暇もなかったでしょう。天下を取った後の姿は、映画ではほぼ極悪人に描かれていますが、本当だったんだろうと思います。家康にしても天下を統一して戦争のない世を、と願ったことは絶対にないでしょう。

こんな暗闇の世ですから、「清須会議」のようなコメディにした方が明るい気分になります。

2018年8月15日水曜日

三度目の殺人 (2017)

なんかこう、重いもやもや感が残る、そんな映画でした。
法廷サスペンスですが、サスペンスにありがちなスッキリ感はほぼありません。

犯人は、真実は?
ぼんやりとはその輪郭が示されていますが、それが本当かどうかは示されないままです。
最後に十字路でたたずむ弁護士。

それに、タイトルの三度目とは?
前科で人を殺している容疑者ですので、今回の殺人は二度目のはず。その前があったのか、それとも死刑に導いた司法のことなのか。最初の殺人も疑問符がつきますが、全容はほとんど提示されません。
主人公の弁護士と娘の関係も気になりますが、その先の道筋はありません。

小説の映画化ではなくオリジナルストーリーですので、是枝裕和監督の凄さを感じます。

Independence Day (1996)

観たのは何回目かです。Roland Emmerich のファンなんです。
ストーリーとしては陳腐。地球外生命の攻撃を受け、人類が勝利する、というもので、"War of the Worlds" と似た設定です。インヴェーダーも Alien バリに醜悪な姿をしており、単純な勧善懲悪モノです。
アメリカ人は、自由のための戦い、という自分たちの生い立ちが好きなんだろうと思います。南北戦争もそうだと言えますし、第二次大戦やそれに続く朝鮮戦争、ヴェトナム戦争、湾岸戦争などもそうでしょう。
大統領のスピーチ中の "you will once again be fighting for our freedom" という一節がそれを物語っています。

しかし、Roland Emmerich はそんなところで評価されるべきではないのです。その巨大さ、壮大さ、地球滅亡を予感させる破壊映像、そしてエノーマスな突然の危機のパニック表現なんですね。
"The Day After Tomorrow" や "2012" ほどではないですが、まあその前哨戦並にはなっています。

この陳腐なストーリーの中で救われるのは、地球を救う英雄は皆ダメ人間だということです。落ち目な大統領、NASAの採用テストに落ちた海兵隊パイロット、妻にキャリアを優先された通信技師、アル中の農薬散布パイロット。人はそれぞれ活躍する「場」がある、ということでしょうね。

A Good Year ―プロヴァンスの贈りものー (2006)

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"A Good Year" とはワインの当たり年のこと。
ワイン農場主になって、プロヴァンスでゆったりした人生を送りたいなあ、という願望が映画になった感じです。
主人公は成功したトレーダー。今ではコンピュータが処理しているのでしょうが、2006年当時は大量の人が電話で売り買いを指示しているのが時代を感じさせます。

Ridley Scott には珍しくロマンティックコメディですが、プロヴァンスのスローライフの情景が美しく、優しく撮られています。広大なぶどう農場や、シャトー、丘の風景、ぶどう作りに賭ける農夫一家、美しい隣人。まさに願望ですね。

コメディらしい、軽妙なやり取りが幸せさを演出しています。人生で大切なものはユーモアと笑顔なんだろうなと感じさせられました。

2018年7月7日土曜日

Blade Runner (1982)

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Harrison Ford の絶世期に撮られ、Ridley Scott 監督にとっては "Alien" に次ぐ3作目、ということで、新しい時代の新しいSFの傑作となり、近未来の都市の姿はサイバー・パンクと呼ばれるようになりました。そしてレプリカントという造語は一般語になりました。

舞台は2019年のLAですが、来年ですね。"Back to the Future" の2015年もそうですが、'80年代の30年後観は「ものすごい科学技術の発展」だったんですね。確かに経済的にもイケイケで、これからもどこまでも成長するということが一般的な世界観だったんでしょうね。

映像はほとんどが雨の中の湿った暗い場面で、息苦しく吐き気が伴うようなすっきりしない映画です。"7" にも似たフィーリングです。
日本語がやたら出てきますが、場面は香港をベースにしているようです。今だと中国語なんでしょうね。

寿命が4年しかないレプリカントの悲哀を描いていますが、長短は違えど人間も同様です。

2018年7月5日木曜日

聖の青春 (2016)

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僕も同じ「さとし」という名前であるということと、元同僚のお兄さんが監督ということで、以前から見ようと思っていた映画でした。

棋士村山の壮絶な、というか破滅的な生き方は、正直言ってあまり共感できませんでしたが、生きる意味、生きる証を少し考えさせられました。
何かが不足することが才能を尖らせるのか。目が悪い Stevie Wonder が音楽の才能を尖らせたように、腎臓が悪く人生を将棋に集中させたから将棋の才能を尖らせることができたのかもしれません。「こんな体だったから羽生さんと対戦できるようになった」といったセリフが残りました。

また、松山ケンイチの太った姿や、東出昌大の羽生善治の特徴を捉えた演技は、役者根性を感じましたし、リリーフランキーはいつもいい味出してます。

2018年6月23日土曜日

La La Land (2016)

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"La La Land" というキーワードが出てこないまま映画が終わり、なぜ "La La Land" なのか、という疑問が浮かびました。

映画としてはCGは使わず、アナログ、アコースティックが全体を覆っています。ストーリーは青春ラブ・ミュージカルで、オーソドックス。挫折、ほろ苦さもあります。
女優を目指しオーディションの日々の女と、ストレート・ジャズの再興を夢見る男。状況としては最悪、出口なしの状況ですが、それぞれチャンスをつかみ新たな一歩を踏み出していきます。

監督が描きたかったのは、アメリカそのもののように思います。ハリウッド、ミュージカル、ジャズ、若さ、ドリームと成功...
そういう意味で、"La La Land" とはアメリカのことなんでしょうね。(もちろんL.A.とモジってるんでしょうが)

あまり前情報なしに見たので、John Legend が出てきたときは驚きました。

Director: Damien Chazelle
Cast: Ryan Gosling, Emma Stone

2018年6月10日日曜日

The Rewrite ―リライフ― (2014)

コメディは好きですね。ウィットの効いた言い回し、ストーリー、ハッピーな気分になります。

Hugh Grant 演じる落ち目のハリウッド脚本家が、大学の教授の職を得て東海岸に行き、学生や同僚との関わりの中で再生していくという物語。

僕はこの再生型のストーリーがなぜだか好きですが、社会生活での再生と同時に、息子との関係の再生も挟み込まれているのがいい味付けになっています。父親として一番共感するところでした。

2018年5月13日日曜日

Arrival ―メッセージ― (2016)

見終わった後、涙が出てきました。
静かな空気と荘厳なサウンド、一貫した陰鬱な暗い画面。決してハッピーな映画ではありませんが、心の奥深くに問いかけてくる映画です。

日本語タイトルは「メッセージ」、原作は Ted Chiang の短編小説 "Story of Your Life"。そう、これは僕たちの物語なんです。

SFの形を取っていますが、Ted Chiang にとって、これは異生物とのコンタクトの物語であっても何でも良かったのだと思います。言語を通じて時間を自由に解釈できるようになる能力を人類に身につけてもらうこと、それがエイリアンの目的で、言語学者である主人公はエイリアンとの対話の中でその力に目覚めていきます。

UFOの出現と娘の死という個人的な話が交錯して進み、最後に思いもよらない形でその2つが結びつきます。

そしてエンドの主人公の決断。人生は幸せなことだけではなく、死や別れをはじめとして苦しく辛いことに溢れています。それでも私たちはそれを受け入れ、向き合っていくのだということを強く感じました。

SFとしては、まさに「未知との遭遇」ですし、「エイリアン」「宇宙戦争」にも似たところがありますが、エイリアン「ペプタ・ポッド(7本足)」の描き方からして秀逸だと思いました。監督の Denis Villeneuve の力ですかね。それと Jóhann Jóhannsson のサウンドです。過去のエンカウンター系の映画はすべてチンケに思えます。

2018年4月22日日曜日

The Martian ―オデッセイ― (2015)

"Martian" とは「火星人」。映画の内容は、"Life On Mars"。
日本語タイトルの「オデッセイ」 とは「長期の放浪」、「長い冒険」。

事故により死亡したとして火星に一人取り残された主人公の生存への努力と、地球やクルーの人々の奮闘を描いた物語です。30日ほどのミッション分の機材と食糧の中で、次に火星に探査船が来るのは4年後の予定。こんな絶望的な状況の中で、死を待つだけでなく、生きていこうとする意志と、それが結果につながるという超ポジティブ映画です。もちろん、途中でも終盤でも絶望的な状況になり、そのたびに克服していきます。

科学の力、というのもテーマですが、宇宙戦艦ヤマト的な夢物語的なフィクションというわけではないので、ところどころ「おかしいやろ」「それはどうするつもり」、という突っ込みどころ満載ですが、ストーリーを重視して、そこは甘んじて受け入れなければなりません。

おもしろいのは、サウンドトラックです。船長の趣味の70年代ディスコサウンドが最初はフィーチャされて、おかしなテイストを出しているなと思ったら、けっこう歌の内容とストーリーがシンクロしてるんですね。

Turn the Beat Around – Vickie Sue Robinson
Hot Stuff – Donna Summer
Rock the Boat – Hues Corporation
Don’t Leave Me This Way – Thelma Houston
Starman – David Bowie
Waterloo - Abba
Love Train – The O’Jays
I Will Survive – Gloria Gaynor

2018年3月18日日曜日

EDEN (2014)

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EDMやハウスというのは元来好きではないのですが、その中の1ジャンル「ガラージ」に魅せられたDJの10数年間の人生をたどる映画です。

監督の Mia Hansen-Løve の兄、Sven Hansen-Løve の実話のようで、シナリオも二人で書いています。
DJとしての成功、ドラッグ、恋人、借金、友の死、そして第2部では、ついに追い求めてきた音が時代遅れになっていきます。現代のグレート・ギャツビーかブライト・ライツ・ビッグ・シティか。

フランスのその世界での英雄 Daft Punk が所々でフィーチャされているのが興味深いところです。ただ、それだけ、あるいはEDMハウスが多量に流れることが特徴の映画ともいえます。

なんだか心苦しい、晴れ晴れとしない映画でした。

2018年3月17日土曜日

Black Hawk Down (2001)

これは戦争映画というより、戦闘映画とでもいうべき、映画のほぼ全編が戦闘シーンに使われています。

30分で撤収するはずだった作戦は、複数のアクシデントで泥沼化していきます。
レンジャー部隊の新兵がヘリから降下中に落下、救出の車両部隊が捕虜と新兵を基地に連れて帰る途中、市街地での銃撃戦のうえ死者を出してしまいます。
次いで、ブラックホーク・ヘリが相手のRPG弾に被弾し墜落。作戦はヘリ救出に集中していき、当初の想定と全く違う方向へ。
もげる指、下半身を爆撃で失うシーン...戦闘はすべからく悲惨です。

リスク管理、組織論、リーダーシップという意味で考えさせられます。
30分で終わる戦闘に油断した兵士と準備を怠らなかった兵士。安全の確保を優先する部隊に勇敢にも救出を優先する兵士。
不測の事態やアクシデントに自律的に動く組織と動かすリーダー。天変地異が起こったときにも似ていますが、一刻一秒ごとに戦況が変わり、判断が生死にかかわるというところが若干の違いかも。

過去の戦争映画のように、徴兵者の葛藤からみた戦争ではなく、これは職業軍人の戦争という意味で、よりハードです。

2018年3月11日日曜日

美人魚 ―人魚姫― (2016)

中国語では「美人魚」。

周星馳(チャウ・シンチー)は、「少林サッカー」「カンフー・ハッスル」しか知りませんが、いずれも大好きな映画です。

人間の開発主義、中国の拝金主義を鋭くえぐり、今の時代を映しています。環境破壊や、異民族への迫害といった主題は、香港版アバターといったところでしょうか。
ピュアな心を持った人魚の可憐な少女対バブリーな全てを兼ね備えた女性の闘いも見どころです。

意外な展開と意外な最後ですが、いつものようにハッピーエンディングで、少し幸せな気持ちになります。

2018年2月18日日曜日

The Beatles EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years (2016)

ビートルズの活動を、「ライブツアー」に焦点を当てたドキュメンタリー。

63年のイギリスでの成功の後、64年のアメリカツアーを経て、ビートルズは「現象」になります。
やがて十分なPAシステムのない中、観衆を納めるためスタジアムツアーという形式に。驚くことに、演奏者が演奏の音が聞こえないため、リンゴ・スターは、ジョンやポールの頭や腰の動きを見てリズムを取っていたと言います。
誰も自分たちの音楽を聴いていない状況に嫌気がさし、66年を最後にツアーに出るのをやめます。リバプール、ハンブルクを経て、ライブの実力はすごいものがあったでしょうに。

しかし、それが彼らをスタジオに専念させ、"Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band" のような傑作に結実していくですから、分からないものです。

そして、最後のルーフトップ。なんとも楽しそうに演奏しているのは、やはりライブが好きだったんだなあ、と感じさせられました。

普通の若者が、上に上にと成功を夢見て、成功をつかみ、そして自分たちが作った「現象」にうんざりしながらも、成長していく姿には心動かされます。

2018年2月11日日曜日

君の名は。(2016)

言わずと知れた、新海誠監督のおととしの大ヒット映画。

「転校生」で古典的な、入れ替わりのリメイク、かと思いきや、中盤からの彗星衝突で一気にストーリーが展開します。
時間を遡り、村の運命を変える役割に気づく主人公。

日本の田舎や伝統へのリスペクトと、美しいバックの風景が特徴となっていますが、その世界観が多くの人を魅了しているところかもしれません。
青い空と白い雲、都会の風景。
自販機の缶の落ち方や、鉛筆で線を描くときのリアルさが、アニメもここまで来たか、と思わせました。

2018年1月28日日曜日

INDOCHINE ―インドシナ― (1992)

ベトナム独立の動乱の中で、人生を大きく蛇行させられ、翻弄された女性とその家族の物語です。

娘への愛、共産主義の台頭、反植民地運動、中年女性と娘の恋愛、搾取と殺人と捜査、そういったものが輻輳して物語が展開していきます。

母から離れる娘は、まさにフランスの植民地から独立しようとするベトナムそのものでしょう。ゴム農園を切り盛りする強い女である母は、搾取者フランスそのものでもあります。
そう考えると、娘を独立に駆り立てたフランス海軍士官は、フランスの自由と平等の精神の象徴だったのかもしれません。娘の婚約者は、フランス留学で共産主義を自国に持ち込みます。

植民地インドシナで生まれ育った主人公にとって、古き良きインドシナは、孫と彼女の心の中にしか残っていません。