2018年3月17日土曜日

Black Hawk Down (2001)

これは戦争映画というより、戦闘映画とでもいうべき、映画のほぼ全編が戦闘シーンに使われています。

30分で撤収するはずだった作戦は、複数のアクシデントで泥沼化していきます。
レンジャー部隊の新兵がヘリから降下中に落下、救出の車両部隊が捕虜と新兵を基地に連れて帰る途中、市街地での銃撃戦のうえ死者を出してしまいます。
次いで、ブラックホーク・ヘリが相手のRPG弾に被弾し墜落。作戦はヘリ救出に集中していき、当初の想定と全く違う方向へ。
もげる指、下半身を爆撃で失うシーン...戦闘はすべからく悲惨です。

リスク管理、組織論、リーダーシップという意味で考えさせられます。
30分で終わる戦闘に油断した兵士と準備を怠らなかった兵士。安全の確保を優先する部隊に勇敢にも救出を優先する兵士。
不測の事態やアクシデントに自律的に動く組織と動かすリーダー。天変地異が起こったときにも似ていますが、一刻一秒ごとに戦況が変わり、判断が生死にかかわるというところが若干の違いかも。

過去の戦争映画のように、徴兵者の葛藤からみた戦争ではなく、これは職業軍人の戦争という意味で、よりハードです。

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