2018年8月15日水曜日

三度目の殺人 (2017)

なんかこう、重いもやもや感が残る、そんな映画でした。
法廷サスペンスですが、サスペンスにありがちなスッキリ感はほぼありません。

犯人は、真実は?
ぼんやりとはその輪郭が示されていますが、それが本当かどうかは示されないままです。
最後に十字路でたたずむ弁護士。

それに、タイトルの三度目とは?
前科で人を殺している容疑者ですので、今回の殺人は二度目のはず。その前があったのか、それとも死刑に導いた司法のことなのか。最初の殺人も疑問符がつきますが、全容はほとんど提示されません。
主人公の弁護士と娘の関係も気になりますが、その先の道筋はありません。

小説の映画化ではなくオリジナルストーリーですので、是枝裕和監督の凄さを感じます。

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