2020年1月7日火曜日

Seven (1995)

陰鬱を絵に描いたような映画で、何度見ても気持ちが落ち込みます。
ずっと雨が降っている印象でしたが、実際は逮捕される日曜日あたりから晴れていて、ラストシーンの荒野は晴天でした。

この世の中は荒れ果てている、ということがこの映画の主張で、救いようがありません。途中で、老刑事のサマセットが「事件にハッピーエンドはない」というのは、この映画のことを言っているのか。
サマセットは昔、「このひどい世の中に子供を産んでいいのかと悩み、子供を諦めさせたことがある」と言っていましたが、この映画を通したテーマのように感じます。

エンディングに向かうシーンは、それまでの殺人よりずいぶん時間をかけていて、荒野という乾いた場所が、それまでとのコントラストをきわただせています。とにかく衝撃的で救いようがない。先に未来もない。
観ようと思うのに勇気がいります。

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2019年12月29日日曜日

Rogue One: A Star Wars Story (2016)

話の展開が速く、登場人物がほぼ初見の人ばかりだったので、最初ついていけませんでした。
2回見てやっと大筋が分りました。

最初の "Star Wars" すなわち、エピソードⅣの前日譚になります。
デススターの完成と、その設計図を反乱軍が、多くの犠牲のもと手に入れるまでのストーリーです。
今回の登場人物はほぼ全て死んでしまいますが、この多大な犠牲を払って次に繋がっているのは感動的でもあります。

全体的には、初代 "Star Wars" のような痛快さや明るさはなく、ハードな戦争映画のようでもあり、少し重苦しい感じ。

もういよいよ完結ですね。
https://starwars.disney.co.jp/movie/r1.html

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2019年12月15日日曜日

恋妻家宮本 (2017)

なんだかファミレスがよく出てくるなあ、と思ってたら、原作は「ファミレス」らしい。
しかも重松清作。
原作からどれほど変わっているおか分かりませんが、実際ファミレスは舞台ではありますが、ストーリーにはあまり関係ないので、「ファミレス」というタイトルを避けて正解かもしれません。

子供が独立して夫婦の危機を迎えた50歳のカップルが、それぞれの気持ちに気づいていくという内容で、基本的には喜劇です。ハートウォーミングな結末ですが、ハッピーエンドになるんだろうな、という予定調和の中で進んでいくのが、ちょっと残念。人生はもっと哀しい。
50年生きてきたこれまでの生き方の「しこり」が急に吹き出してくる感覚は、まさにそのとおりです。50年の過去は変えられない。しかし、抗う行動で何かが変わるかもしれない、そう期待させてくれます。

この映画の肝は天海祐希でしょう。いい存在感を出しています。欲を言えば、もっと自立する女性像だとさらに良かったと思います(これは制作側の話)。

東宝 Official Page

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2019年10月12日土曜日

しあわせな人生の選択 TRUMAN (2015)

"Truman" というのは犬の名前です。
映画の全編を通して、物言わぬ Truman がずっといて、最後にも重要な役割を担います。

映画の主題は「死」。
誰にでも来るけど、誰もが避けたいもの。生きている間にこれにどう向き合っていくのか。
死ぬ人、残る人。人の人生の間にはそれほど多く起こらないけど、人の歴史では通常起こること。
中年の親友二人の再開の4日間で起こる色々なことを通して、微妙な心情を表しています。
初めはお互いスタンスを測りかねていますが、いろんなことを通じてそれぞれ受け入れていく、そんな移ろいを丁寧に、かつコミカルな台詞回しで追っています。

心を大きく揺さぶられるドラマ性はありませんが、なんと言ったらいいんでしょう、少し心にバイブレーションを与えてくれる秀作です。

日本題の「しあわせな人生の選択」というのは少しあざとく、映画のテイストからは、やはり "Truman" の方が合ってます。

2019年2月10日日曜日

少林サッカー (2001)

監督周星馳の出世作にして、最高傑作と言ってもいいでしょう。
とにかくバカバカしさがハンパない。
大げさな演出とCGとワイヤーアクション。ところどころに香港映画のパロディ。

一方で、夢、自信、自尊心といったところにも強く訴えかけてきます。

ときどき観て元気をもらいたくなく映画です。






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2019年2月9日土曜日

祈りの幕が下りる時 (2018)

葛飾区の女性の殺人事件が、加賀恭一郎の人生とクロスしていく、まさかの展開。秀逸なミステリーです。

テーマは親子の愛憎。

途中まで、というかクライマックスまでは、まったくどういう筋書きなのか分かりません。しかも、二十数年間の物語でもあり、キーとなるアクションも十数年前や数年前です。
よくもまあ、東野圭吾って毎回こんなことを考え抜くなあ、と感心します。

救われない感じの終わり方ではないことが救いです。

https://www.toho.co.jp/movie/lineup/inorinomaku-movie.html

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2019年2月3日日曜日

ドリーム Hidden Figures (2016)

"Hidden Figures" とは隠された人、隠れている数字。

ここでフィーチャされている女性たちは、まったくカッコいい!
1960年代で、女性、黒人という2つの差別要因を持ち、その差別にしなやかに、そして強い意志を持って挑んでいく姿を描いています。

その武器は数学。仕事ができる女です。
改めて「仕事」というのは全ての偏見を超越するすばらしい場だと強く思いました。実力主義、成果を出すか出さないか、が評価の基準。上司の本部長が、非白人用のトイレの看板をハンマーでぶち壊すシーンが象徴です。

ケネディ大統領の下、アメリカが上り調子だった頃の良き時代、コンピュータではなく人の計算能力が高く評価されていた、そんな時代。
ヒーローは、ジョン・グレンだったかもしれませんが、それを支えた数多くの影のヒーローにスポットライトを当てた、いいストーリーという見方もできます。

サウンドトラックには、Pharrell Williams のゴキゲンな曲や Miles の "So What” が。
いい映画だなあと思います。

http://www.foxmovies-jp.com/dreammovie/

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