人間と異星人がそれぞれの惑星を救うというちょっと奇想天外なSFです。というか、SFは元々奇想天外ですが。
原作は「オデッセイ(火星の人)」の Andy Weir。
「火星の人」は確か、火星に一人取り残される話だったと思いますが、今回も一人取り残されるという、同じパターンのものです。ただ、今回は一人ではなく、異星人との交流という点で少し進化しています。
ハードなSFというよりは、SFを舞台としたヒューマンドラマですかね。そういった要素が映画には必要でしょう。
太陽のエネルギーが弱くなっている原因の微生物をエネルギー源として、同じ境遇にありながらエネルギーが食われていない遠方の星に原因を探しに行く、というシチュエーション。
到着したところで、同じ原因究明のために来た異星人の宇宙船と出会い、意気投合。
コミュニケーションを取るうちに、友情が芽生えるというもの。
異星人を描くのは全く難しいなあ、といつも思います。
本来であれば、重力も大気成分も違う境遇で、おそらくコミュニケーション手段も大きさも生活環境の感知能力も時間感覚も全く違っているもののはずですが、映画上では友情が芽生えるほどの親近感を覚えさせなければいけない。
今回の異星人はかなり地球人とは違う外観と能力のようですが、人間と同じようなサイズで、指があり、大気を振動させて声を発し、数字っぽいものも認識するというもので、どうかなと思うところもありますが、家庭に受け入れられるためにはギリギリなのかもしれません。おそらく「E.T.」を参照したんだろうと思います。
映画「ロッキー」へのオマージュもありますね。
Ryan Gosling のユーモラスな演技が秀逸で、映画の中核となっています。人類存亡の危機というシリアスな状況ですが、コメディ・タッチ SF とでも言えるくらいの軽妙なやり取りが魅力です。
「Hail Mary」とは「マリア様!」という祈りの言葉で、アメフトの一か八かの試合終了直前のロング・パスの時に神に祈る「ヘイル・メアリー・パス」から来ているそうです。
- 監督:Phil Lord, Christopher Miller
- 原作:Andy Weir
- 脚本:Drew Goddard
- 出演:Ryan Gosling, Sandra Hüller, James Ortiz
|

0 件のコメント:
コメントを投稿