Barbra Streisand の映画を見たのは実は初めてでした。
ユダヤ系で、ブロンクス育ち。ついでに強烈な民主党支持者。
この映画は彼女のために作られたようにも思います。
はっきりした顔立ちではあるものの、超美人ではないことが彼女の強みかもしれません。この映画のようなラブロマンスの場合、ちょっと応援したくなります。特に、相手が絵に描いたような美男子 Robert Redford ですからなおさらです。
この映画では主人公 Katie の一途さ、頑なさが印象に残りました。
真っ直ぐな目。
一方の Hubbell は、裕福な優男。彼の初小説どおり、母国同様イージーな人格です。
人間というものはお互いが持っていないものに惹かれるんでしょうか。しかし、その違いが許容範囲を超えると破局を迎えてしまう。
悲しいですね。
愛情はそれを乗り越えられない。
主義主張的には、イージーなアメリカという国に対して、キチンとものゴトをやろうとするカウンター・イデオロギーの対立を主人公たちに仮託しているみたいに見えます。
タイトルから言えるのは、過去形であること。あの日の恋。あの日の生き方。
基本的には、「マリーゴールド」と同じです。
誰にでもあるような過去は共感を得やすいんでしょうね。
Katie の強い眼差しは、大江千里の「REAL」を思い出させました。
Director: Sydney Pollack
Writer: Arthur Laurents
Cast: Barbra Streisand, Robert Redford, Bradford Dillman
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