“Spirit of St. Louis” というのは、Lindbergh が大西洋単独飛行用に作った飛行機の名前です。
当時25才。若者らしい冒険だと思います。
飛行機に乗り出したのが1922年で、この大西洋単独飛行が1927年なので、たかが経験5年だということに驚きます。
しかも飛行機は特注。大西洋を超えるためのガソリンをたくさん積むためでした。ガソリンタンクを大きくしたため、前方の視界は犠牲になり、視界はサイドからにしました。この物語の主人公は Lindbergh 本人ですが、“Spirit of St. Louis” 号が一番の成功の立役者であることは間違いありません。飛行機がよく墜落しておいた時代において、技術者にとっても大きなチャレンジだったと思います。
映画を見ると当時の飛行スタイルが、かなりの低空飛行だったことがわかります。大きな船ができるまでは、沿岸に沿って航行するのが普通だったことと似ています。だとすれば、洋上は頼るものがなく不安でしょうし、一番の危険だったことと思います。
映画は飛行の前日から始まり、パリに着陸するまで、それまでの Lindbergh の飛行人生をフラッシュバックする進行になっています。じゃないと、変化のないコックピットは映画向きじゃないですからね。
当時 James Stewart は47才でその年齢が酷評されたようですが、何もドラマチックでないコックピットをドラマチックに演技しきってます。
冒険とチャレンジが成功につながるのは、いつの時代でもいいものです。
ちなみに、日本題題「翼よ!あれがパリの灯だ」は、セリフにもどこにも出てきません。
Directed by Billy Wilder
Cast : James Stewart
2020年6月26日金曜日
2020年6月13日土曜日
Rocketman (2019)
イギリスで Freddie Mercury と並ぶクレージーでナイーブなゲイといえば、Elton John。
Bohemian Rhapsody の次に選んだのは、Elton John というのは正解なのか。
しかも、ミュージシャンの伝記的映画にミュージカルで良かったのか。
僕自身は、Elton John のロックンロールはあまり好きではないのですが、”Daniel” は好き、程度のファンですが、楽しめました。彼の音楽の力はこの映画でも堪能できます。
Elton John の名曲ばかり22曲。
メロディは心を揺さぶる力を持っていて、このメロディを作れるのは、傑出した才能です。しかも何曲も。
映画は、90年頃に更生施設に入った頃の Elton がそれまでの人生を振り返る形で進みます。
スーパースターの孤独、スターを演じるしんどさ、精神が蝕まれるほどのすべてのやりすぎ、頂点から落ちる怖さ。そんなところは、僕の人生からは共感することはできませんが、内気だった少年時代、他人との関係の生きづらさ、数少ない本物の友情などは何とか、一般人にも共感を得ることができるのではないでしょうか。
更生施設で、語りはじめはステージ衣装で、少しずつそれを脱ぎ捨て、最後はプーマの私服になっていくのと並行して、自分を少しずつさらけ出してていくストーリーになっています。
ステージ衣装の再現、世間を賑わしたゴシップ、エピソード満載で、ファンであればたまらんでしょうが、私には関係ありません。でも、歌詞とストーリー、喜怒哀楽とメロディがシンクロし、何度も泣きそうになりました。
映画が本当かどうか分かりませんが、Elton の作曲は、Bernie Taupin の詞を見てメロディが浮かんでくる、ようなスタイルだったのが驚きでした。あの秀逸なメロディは、メロディを作って、詩をつけるのではなく、詞からインスパイヤされてできていたなんて。
そういう意味では、Bernie Taupin の作詞力は、Elton のインスピレーションの源だったとも言えるわけで、70年代中盤にコンビを解消して以降、Elton が少し低迷していくのもわかるような気がします。
それにしても、Dylan の “Jokerman” が “Rocket Man” 似ていると思うのは僕だけでしょうか。
Directed by Dexter Fletcher
Cast : Taron Egerton, Jamie Bell, Richard Madden, Gemma Jones, Bryce Dallas Howard
Bohemian Rhapsody の次に選んだのは、Elton John というのは正解なのか。
しかも、ミュージシャンの伝記的映画にミュージカルで良かったのか。
僕自身は、Elton John のロックンロールはあまり好きではないのですが、”Daniel” は好き、程度のファンですが、楽しめました。彼の音楽の力はこの映画でも堪能できます。
Elton John の名曲ばかり22曲。
メロディは心を揺さぶる力を持っていて、このメロディを作れるのは、傑出した才能です。しかも何曲も。
映画は、90年頃に更生施設に入った頃の Elton がそれまでの人生を振り返る形で進みます。
スーパースターの孤独、スターを演じるしんどさ、精神が蝕まれるほどのすべてのやりすぎ、頂点から落ちる怖さ。そんなところは、僕の人生からは共感することはできませんが、内気だった少年時代、他人との関係の生きづらさ、数少ない本物の友情などは何とか、一般人にも共感を得ることができるのではないでしょうか。
更生施設で、語りはじめはステージ衣装で、少しずつそれを脱ぎ捨て、最後はプーマの私服になっていくのと並行して、自分を少しずつさらけ出してていくストーリーになっています。
ステージ衣装の再現、世間を賑わしたゴシップ、エピソード満載で、ファンであればたまらんでしょうが、私には関係ありません。でも、歌詞とストーリー、喜怒哀楽とメロディがシンクロし、何度も泣きそうになりました。
映画が本当かどうか分かりませんが、Elton の作曲は、Bernie Taupin の詞を見てメロディが浮かんでくる、ようなスタイルだったのが驚きでした。あの秀逸なメロディは、メロディを作って、詩をつけるのではなく、詞からインスパイヤされてできていたなんて。
そういう意味では、Bernie Taupin の作詞力は、Elton のインスピレーションの源だったとも言えるわけで、70年代中盤にコンビを解消して以降、Elton が少し低迷していくのもわかるような気がします。
それにしても、Dylan の “Jokerman” が “Rocket Man” 似ていると思うのは僕だけでしょうか。
Directed by Dexter Fletcher
Cast : Taron Egerton, Jamie Bell, Richard Madden, Gemma Jones, Bryce Dallas Howard
The Mexican (2001)
ロード・ムービー、ロマンチック・コメディ、犯罪アクション。
基本的にはコメディなので、最後ハッピーな気分になれます。
でも、途中で何人も人が死にます。
メキシカンなバック・ミュージックがまたいいですね。
トンネルの緑のライトやポンコツの車、乾いた平原なんかはメキシコなんでしょうね。
サマンサが行動をともにする殺し屋リロイはゲイ。男女の関係を超えることで、次第に友情が芽生えます。ジェリーとは離れながらも、リロイとの会話でジェリーへの思いを見直していきます。
ジェリーは伝説の拳銃「メキシカン」を手に入れるためメキシコに行きますが、ホント、これでもかというくらいいろんなことが起こり、全然うまく事が運びません。そこを何とかやり繰りしながら物語は進みますが、犯罪組織の裏の思惑でさらにトラブルが。
キーワードは "Never"。愛し合っている二人の関係は決して終わらない。結論的にはハッピーなのです。
まあ、なかなか面白いエンターテインメントでした。
Directed by Gore Verbinski
Written by J.H. Wyman
Cast: Brad Pitt, Julia Roberts, James Gandolfini, Gene Hackman...
基本的にはコメディなので、最後ハッピーな気分になれます。
でも、途中で何人も人が死にます。
メキシカンなバック・ミュージックがまたいいですね。
トンネルの緑のライトやポンコツの車、乾いた平原なんかはメキシコなんでしょうね。
サマンサが行動をともにする殺し屋リロイはゲイ。男女の関係を超えることで、次第に友情が芽生えます。ジェリーとは離れながらも、リロイとの会話でジェリーへの思いを見直していきます。
ジェリーは伝説の拳銃「メキシカン」を手に入れるためメキシコに行きますが、ホント、これでもかというくらいいろんなことが起こり、全然うまく事が運びません。そこを何とかやり繰りしながら物語は進みますが、犯罪組織の裏の思惑でさらにトラブルが。
キーワードは "Never"。愛し合っている二人の関係は決して終わらない。結論的にはハッピーなのです。
まあ、なかなか面白いエンターテインメントでした。
Directed by Gore Verbinski
Written by J.H. Wyman
Cast: Brad Pitt, Julia Roberts, James Gandolfini, Gene Hackman...
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