何と言っても加山雄三の演技が光りますが、彼が演じるのは、まさしく子供っぽさが残る現代っ子です。
一方で三船敏郎の台詞は、短く鋭く脚本されていて、ヘミングウェイのハードボイルドのようです。彼だけが江戸時代から出てきたように感じます。いやあ、かっこいい。
3人の患者の物語が順番に出てくるところなどは、連続テレビドラマですね。
死んでいく2人の患者の生き様を描く前半、何と休憩を挟んで、後半は回復する若い女の子の物語。後半のストーリーは山本周五郎の原作からではなく、何とドストエフスキーのストーリーが下敷きらしい。
心が真っ直ぐで、爽やかさを感じる素晴らしい映画です。
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