2017年2月12日日曜日

Citizen Kane (1941)

映画史に残る不朽の名作と言われている映画です。
カット割りやカメラワーク、光と影の使い方などは、よく考えてるなあと思いますし、そういうことに熱心な人にはたまらないんでしょうね。
Orson Welles 若干 25歳。監督としての才能と役者としての才能にあふれてます!

ストーリー的には、新聞王が自己中心的な振る舞いのためにすべてを失っていくという物語。
愛を持っていないから愛を与えられない、愛を求めているだけ、というセリフはなかなか辛辣ですね。誰にでもそういうところはあるから。

基本的には新聞王 William Randolph Hearst への当てこすりのストーリーのようです。
主人公 Kane が死ぬ前に残した謎の言葉 "Rosebud" (薔薇の蕾)というのは、 Hearst の愛人の性器の愛称だったようで、映画にその言葉が使われていることに Hearst は激怒したようです。当たり前ですね。しかも、全編この "Rosebud" が何度も使われ、メインテーマのように扱われている。

この映画は、 Orson Welles の強烈なジョークセンスで作られたと言ってもいいのかもしれません。
そういう時代的な背景があってはじめて成立するストーリーのように感じました。

0 件のコメント:

コメントを投稿