1961年から1966年の Bob Dylan の軌跡をドキュメントしています。
焦点を当てているのは、1965年の ニューポート・フォーク・フェスティバルでの、ブルーズ・バンドを従えた演奏以降です。
これでもか、というくらいの、コンサートでのブーイングの嵐。
Joan Baez や Pete Seeger をはじめとする同じフォーク仲間からの非難。
Dylan の音楽を聴いたこともないメディアからの、プロテスターとしてのレッテル貼り。
この時代にフォーカスした Martin Scorsese 監督の手腕に脱帽です。
この非難に対して、 Dylan も決して平然だったわけではなく、戸惑い、困惑し、それでも自身が表現したい音楽を進めていく姿を捉えています。何度も作風を変えた Pablo Picasso しかり、ロックとファンクを取り入れた Miles Davis しかり、NYに渡ってラップを始めた佐野元春しかり。周囲の批評に屈せず、チェンジに対してチャレンジする姿は感動を覚えます。
1966年にバイク事故を起こすまで、"Bringing It All Back Home"、"Highway 61 Revisited"、"Blonde on Blonde” という、ロックサイドの傑作アルバムを世に出しながら、結局コンサートではオーディエンスに認められることがなかったようです。
バイク事故から復活しながらも、その後8年間ツアーに出ることがなかった、とフィルムは閉められています。
2016年12月24日土曜日
2016年12月10日土曜日
時代屋の女房 (1983)
2016年12月5日月曜日
STAR WARS : Episode I-III
Episode I : The Phantom Menace (1999)
Episode II : Attack of the Clones (2002)
Episode III : Revenge of the Sith (2005)
新3部作の主役は、オビ・ワンかアナキンか。
旧3部作よりはよほど深い内容となっていますが、少しシリアスすぎるかもしれません。
旧3部作では、勧善懲悪のストーリーですが、新3部作では善と悪は表裏です。感情が豊かなアナキンは、フォースの暗黒面に落ちやすい、という設定です。しかしそれは、愛情が強すぎたため。少し自分に自信がなく、少し悪い方に捉えてしまうため。
そういったことは、人間なら当たり前にあることです。つまり、人間はちょっとしたことで、悪に堕ちてしまう存在なんですね。
民主自由陣営と独裁陣営の戦いは、20世紀を代表する戦いでもありますし、現代も同様ですが、3部作を通じて破滅に向かうストーリーは、スカッと感はありません。
救いは、新しく生まれたルークとレイアであり、僕らは先に見たエピソード6で見せたダース・ベイダーに残っていた良心でしょう。
興行成績は思ったより伸びなかったようです。
旧3部作が作り出したSF冒険ムービーというジャンルが、16年経つうちに自身より発展して、追い越してしまったんでしょう。
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