
アルツハイマー病を患う妻を絞殺した警部の、殺人後の2日間の行動を追うミステリー。
警察、検察、弁護士、記者が真相を追います。
結局、犯人の警部の誠実で真摯な人柄が浮き彫りになっていく、という展開です。
ちなみに、刑事、検察官、弁護士は年齢は違うものの、同期という設定です。
警察での捜査、検察の調査を経て、裁判で真実が明らかになっていきます。
小説に忠実に映画化しようとしたせいか、映画の2Hの尺では舌足らずのところがあります(検察と警察の裏取引などは何のことか分かりませんでした)が、全体のストーリーにはあまり影響がないように思います。
今から20年前の映画ですが、ずいぶん時代が違うなと思いました。というか違和感を感じるくらいでした。
まず、けっこうな人がタバコを吸っている、事務所や公共の場でも。
ワープロはあるけど、デスクにはパソコンはない。
職場の中での上意下達が激しい。えらそうに命令口調。
女性は男社会に従属してる感じ。妻は夫に頼っており、家の中のことをやる存在。
この20年間で随分社会の規範は変わったもんだなと思います。
テーマの一つが認知症ですが、これは他人ごとではありません。時代が変わっても変わらない課題です。
- 監督:佐々部清
- 脚本:田部俊行、佐々部清
- 出演:寺尾聰、柴田恭兵、伊原剛志、吉岡秀隆、原田美枝子、樹木希林、鶴田真由
![]() |
0 件のコメント:
コメントを投稿