2020年3月29日日曜日

ピンポン (2002)

ギャグ映画かと思ってましたが、熱いスポーツ映画でした。意外!

今ではおっさんですが、この当時は若かったんですね。井浦新とかが高校生を演じてるんで、なんか違和感ありました。窪塚洋介、井浦新、中村獅童、大倉孝二などが出てて、今となれば豪華なメンバーです。

漫画の映画かなんで、やっぱ漫画チックなんですが、そこを窪塚洋介が上手く演じてて、かつFXの演出がわざとらしくない範囲で盛り上げてます。
高校生の青春ですが、色恋沙汰ゼロ、卓球一筋。才能と努力、夢と挫折、壁と飛翔、苦悩と快楽、少年時代と現在。
一部の卓球エリートの物語ではありますが、誰にでもあり得そうな、自分自身の物語でもあります。

今や卓球はカッコいいスポーツですが、この当時は暗いスポーツの代表だったことを思うと、画期的です。
スポ根ではない、スポーツ映画。宮藤官九郎の脚本が冴えてます。

2020年3月22日日曜日

武士の家計簿 (2010)

歴史学者磯田道史の著書「武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新」を元にした森田芳光監督作品。
原作がドラマではないので、これを映画にしようと思ったのがすごい。

磯田氏は、古文書を丁寧に読み解き、幕末から明治にかけての武士の姿を炙り出しています。

御算用掛という、武士のような武士でないような、江戸後期のいわゆる官僚の姿ですが、明治維新という武力革命を経て、こういう能力がある者が主役になっていく時代背景がドラマチックです。

映画的には、江戸・明治の親子の情、お城への郷愁というところが泣けます。

地中海殺人事件 (1982)

原作は Agatha Christie のポアロ・シリーズの1941年の推理小説 "Evil under The Sun"。

イタリアの東のアドリア海の孤島で起きた、殺人事件を扱ったものですが、現代の東野圭吾などのミステリーを知ってしまった今では、何とも古臭い感じです。江戸川乱歩的というか。(事実、江戸川乱歩はこの小説を評価しています。)
しかも少しコメディタッチ。

どういうニーズでこういう映画が作られるのか。

2020年3月7日土曜日

グーグーだって猫である (2008)

猫好きのための映画ですね。
猫との交流を、毎日の何気ないエピソードを交えて綴っています。
時にそれなりの変化はありますが、ドラマチックなストーリー展開はなく、ただ流れていく。
ただそれだけ。

小泉今日子は、この時何歳だったんだろう。オレと同い年だから42か。カッコいいですね。
音楽は細野晴臣。ゆるい感じが合ってます。