2016年9月25日日曜日

Inside Out -インサイド・ヘッド- (2015)

原題は "Inside Out" らしいですね。
頭の中のことなので、日本語タイトルも正しいように思いますが、確かにメッセージとしては "Inside Out" の方が広がりがあると思います。特に、"Joy" と "Sadness" の関係は "Inside Out" なのかもしれません。

内容的には、キャッチコピーどおり、みんなの物語です。
誰にでもある、家族や友達との離反やここというタイミングでの失敗などを題材にしているからです。

感情という見えないものを見えるようにした、というアニメーション独自の表現追及のアイデアが素晴らしいですね。
そういった概念的な映画なのに、涙が出ちゃうというのが、ピクサーのうまいところなんでしょうね。

Joy、Sadness、Anger、Disgust、Fearといった感情のせめぎあいがあるということを意識するだけで、人生は変わるかもしれません。

2016年9月19日月曜日

Rain Man (1988)

サヴァン症候群は、自閉症の一種だと思いますが、その能力と興味は生活に役立たないのが残念です。

少し前に、自閉症の人は、同じ景色を見ても、通常の人とは視点が違う、という研究結果を見ました。
この映画でも、主人公の兄レイモンドは、送電線、ガードレール、テレビ.....そういったものに注意を惹かれています。

実際はこの映画のように、心を通わすことは難しいのかもしれませんが、そこは映画です。
たとえ兄は変わらなくても、弟の心の変化が主題なのでしょう。
はじめは恋人にさえ心を閉じていた弟が、兄との交流の中で、次第に心を開いていきます。
どっちが自閉症だって話ですね。