2019年1月27日日曜日

墨攻 (2006)

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酒見賢一の小説を持っていたのですが、最後まで読んだ記憶がありません(もしかしたら読んだのかも)。映画を見れば、コパンパクとに分かるのでは、と思い見てみました。

主人公革離は、武器技術に長け、戦術、戦略に長け、不眠不休で梁城のために働く、スーパーリーダーです。初期の作戦成功により、完全に人心も掌握します。
カッコいいリーダー、こうあってほしいリーダー、って感じでしょうか。こういう心持ちで物事にあたりたいものだと思います。

ただし、小説、漫画の世界ではこれもありかと思いますが、実は僕はあまり人間味を感じません。むしろ劉邦のような、何か足りない人の方が魅力を感じてしまいます。

でも、まあ、教訓ですね。

2019年1月20日日曜日

カイジ 1(2009) & 2(2011)

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当時、「勝ち組」「負け組」という表現が流行ってたな、と思い出しました。

典型的な負け組のカイジが、人生をやり直すために向かう先がギャンブル、というところが救われませんが、ハイリスク・ハイリターンの世界は、成功すれば胸がすくのは確かです。
主人公のカイジも、ギャンブルをやっているときに、生きていることを実感します。

最後、仲間を優先し、肝心なところで全部失うのがいいところかもね。

どうしようもない二極化の世界では、一発逆転が世間的に受け入れられやすいのかもしれません。

http://www.kaiji-movie.jp/

Star Wars: The Last Jedi (2017)

レイが主人公となる新三部作の第2章。ここまでくるとジョージ・ルーカスの構想がどこまで生きているのか。

本作では、レイとルークとレンの物語、フィンの冒険、レイアとポーの戦闘の3つの物語が並行して絡み合いながら、最後大団円に向かうという構成になっており、それなりにハラハラドキドキさせられます。しかし、いかんせんキャラが弱い。
最初の3部作の、ダース・ベイダーやハン・ソロやヨーダのキャラが強烈過ぎたのか。この3部作では、レイしか印象に残りません。ただ、ハン・ソロ、チューバッカ、レイア、ルークといった最初のヒーローが再登場するという意味で、オールド・スター・ウォーズ・ファンへの感傷へは訴求しているでしょう。しかし、この2章まででハン・ソロは死に、ルークも死に、キャリー・フィッシャーも亡くなり、第3章はもつのか、と心配になります。

この40年間のスター・ウォーズの変遷を見ると、確実にハードからソフトへ、男性から女性へと空気が移り変わってきています。陰と陽の絡まり方も両極端ではなくなってきています。
どういう最終章になるのか。そもそも次が最終章かどうかも知りませんが。

2019年1月6日日曜日

君の膵臓をたべたい (2017)

早死に関係の映画を2本続けて観てしまいました。

今回の映画は青春映画。とはいえ、恋愛映画のようでそうではない。
好き、とか愛してる、とかそういうことはチラッとは出てきますが、精神的なつながり、がテーマではないでしょうか。
最後になって明かされますが、主人公の2人は互いの持っていないところを尊敬し、認め合っていたのでしょう。
そういえば、主人公の男の子と親友の恭子は、主人公の桜良に認められた孤独な同じ種類の人間なんでしょう。

男というのは基本的に孤独で、内省、内気。女は開放、人とのつながりを大切にする。生きていく中で、2つは車の両輪のようなものかもしれません。

人を認める、人との関わりから逃げない。死をはじめとする身の回りの不幸に左右されずに、毎日を、この瞬間を生きる。主人公の笑顔から学びました。

それにしても、「世界の中心で、愛をさけぶ」と共通項の多い映画だなと思いました。

http://kimisui.jp/

ボクの妻と結婚してください。 (2016)

すい臓がんで余命数か月と診断された放送作家が、妻の再婚相手を探すという荒唐無稽なストーリー。
正直あまり共感はしませんでした。そんなこと、残された家族は望まんでしょう。

ただ、この映画の主題はヘンテコなストーリー展開ではなく、家族の絆だと思います。主人公の結婚観、お互いを思いやり感謝する心、そして家族に笑顔をもたらすことの大切さ。
放送作家というのは世の中のあらゆるものを「楽しい」に変える仕事と主人公は言い、夫も妻も、ピンチの時でも笑顔で対応していく姿が印象的でした。

https://www.toho.co.jp/movie/lineup/bokutsuma-movie.html