2018年9月9日日曜日

L'Avenir ―未来よ こんにちはー (2016)

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Mia Hansen-Løve が監督した映画を観るのは、"EDEN" に次いで2回目。
今回も、どうしょうもない「日常」の連続です。劇的な展開ナシ、驚く出来事ナシ、涙、感動ナシ。うまくいくことも、うまくいかないことも、比較的淡々と進んでいきます。

主人公ナタリーは4人家族、50代の哲学の高校教師ですが、母親の介護と死、夫の浮気による離別、うまくいかない教科書の出版、とへこむような状況が続きますが、それぞれ受け止め、強く生きていきます。かわいがっている教え子の住むフレンチアルプスへ旅したり、孫が生まれたり、時にはいいこともあります。 誰にでも起こりうること。

だから何だ、ってことですが、悲しみに暮れず前に進む主人公の姿勢が共感と、極端に言えば勇気を与えてくれます。

"EDEN" は 監督 Mia Hansen-Løve の兄がモデルでしたが、今回は両親がモデルのようです。両作を見て Mia Hansen-Løve の描きたい映画の世界が分かってきたような気がします。

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2018年9月2日日曜日

ナミヤ雑貨店の奇蹟 (2017)

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「ナミヤ」は「悩み」のもじり。悩み相談のナミヤ雑貨店の物語です。
いろいろな事象が最後には大同団結的に結びつくという、東野圭吾らしいストーリーです。

時空を超えた手紙のやり取りを中心としたファンタジー。
いくつかの人生が折り重なってきますが、それぞれの「人生」のエピソードが泣かせます。涙腺が止まりません。

自分の人生、自分と息子の人生が重なって見てしまいました。

山下達郎の主題歌もまた良し。