2018年7月7日土曜日

Blade Runner (1982)

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Harrison Ford の絶世期に撮られ、Ridley Scott 監督にとっては "Alien" に次ぐ3作目、ということで、新しい時代の新しいSFの傑作となり、近未来の都市の姿はサイバー・パンクと呼ばれるようになりました。そしてレプリカントという造語は一般語になりました。

舞台は2019年のLAですが、来年ですね。"Back to the Future" の2015年もそうですが、'80年代の30年後観は「ものすごい科学技術の発展」だったんですね。確かに経済的にもイケイケで、これからもどこまでも成長するということが一般的な世界観だったんでしょうね。

映像はほとんどが雨の中の湿った暗い場面で、息苦しく吐き気が伴うようなすっきりしない映画です。"7" にも似たフィーリングです。
日本語がやたら出てきますが、場面は香港をベースにしているようです。今だと中国語なんでしょうね。

寿命が4年しかないレプリカントの悲哀を描いていますが、長短は違えど人間も同様です。

2018年7月5日木曜日

聖の青春 (2016)

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僕も同じ「さとし」という名前であるということと、元同僚のお兄さんが監督ということで、以前から見ようと思っていた映画でした。

棋士村山の壮絶な、というか破滅的な生き方は、正直言ってあまり共感できませんでしたが、生きる意味、生きる証を少し考えさせられました。
何かが不足することが才能を尖らせるのか。目が悪い Stevie Wonder が音楽の才能を尖らせたように、腎臓が悪く人生を将棋に集中させたから将棋の才能を尖らせることができたのかもしれません。「こんな体だったから羽生さんと対戦できるようになった」といったセリフが残りました。

また、松山ケンイチの太った姿や、東出昌大の羽生善治の特徴を捉えた演技は、役者根性を感じましたし、リリーフランキーはいつもいい味出してます。