2017年12月16日土曜日

清須会議 (2013)

天正十年の本能寺の変は日本史上の一大事件だったと思います。
その後の織田家跡目相続と領地配分を、戦闘ではなく「話し合い=評定」で決めようというのが面白いところです。

主役は柴田勝家と羽柴秀吉。だが、この映画で印象に残るのは、秀吉の人を引きつける底の抜けた明るさと、武家の枠組みを意に介さない自由さと、新しい世の中を背負っていこうという覚悟です。小学生の時に読んだマンガ日本の歴史の、神輿に乗って大阪の街に金銀をばらまく絵が思い出されます。
旧時代を否定して新しい時代を指向した信長の後継としては、確かに最適だったのかもしれません。

藤吉郎、権六、五郎左、恒興、犬千代、お市などのすべてのキャラが立っていて、三谷幸喜節ここにありといったところでしょうか。

最後はやはり秀吉の覚悟と未来に向かう明るさに勇気づけられます。