2015年9月26日土曜日

天国の口、終りの楽園。Y tu mamá también (2001)

性欲のことしか頭にない能天気な若者2人と人妻が"天国の口"という架空のビーチに向けて旅するメキシカン・ロードムービー。

天国の口は彼ら2人の大人への入り口だったのか。

それにしても後味が非常に重くどんよりしている。生の象徴である若さと性が、死を浮き上がらせる。
もっと"生"を真剣に、そして一生懸命生きないと、流されながらも。

2015年9月22日火曜日

AKIRA / 大友克洋 監督 (1988)

実はアニメーションのものは今回初めて見ました。
学生の頃は好きだったなあ。
"気分はもう戦争"で初めて大友克洋を知って、"さよならにっぽん”、"ショート・ピース"、"ハイウェイスター”、"童夢"と、ほとんど読みました。
彼が漫画に与えた影響は測り知れません。

"AKIRA"は核の寓意かもしれないし、戦後の現代日本を揶揄しているのかもしれません。
一方で、人間の限りない能力の可能性も示しています。人は一人ひとりかけがえのない能力を持っていて、それを活かしていくことが大切だ、ということも言っているように感じます。

それにしても、舞台が2019年東京オリンピック前夜というのがいけてます。予知能力があるのか。