"私をスキーに連れてって (1987)"
なんでしょうね、この時代感。パソコンのないデスク、ダブルタックのパンツ、セリカ、ロシニョール、カールスバーグ、ロッジ、プリンスホテル...
映画を使って流行を生み出した、とも言えるし、広告代理店的にやられた、とも言えます。
浮ついた時代でしたねぇ。しかも僕もまったくこの時代に生きてました。
もっとも若さはもともと浮ついたものなのかもしれません。
"彼女が水着に着替えたら (1989)"
前作よりはちょっと原田知世がアカ抜けているのが救いです。前作よりさらにバブルですよね。
船上パーティー、そこから女の子を奪い取るゲーム、それを楽しむ女の子。
ここにはまともな生活はないのか!
唯一まともだと思われた主人公たちも、結局は宝探しゲームに迷い込んで行きます。
時代を感じたのは、織田裕二の煙草に原田知世がオイルライターで火をつけるシーン。ないよね、今は。
"波の数だけ抱きしめて (1991)"
スキー、ダイビングときて、今度はサーフィンかと思いきや、主題はFM(音楽)です。Ned Doheny, J. D. Souther, Bertie Higgins, TOTO、ディスコのシーンではGeorge Dukeの"Shine On"。
ソフトロック、当時日本でAORと呼ばれていた曲満載です。
今となっては懐かしい機材のオンパレードなのも特徴でしょうか。
カセットテープ、ターンテーブル、SHUREのカートリッジ(重しに1円玉置いてました)。VUメータもいろんなオーディオ機器についてましたよね。
ストーリーがほとんどないのに、イメージとディテイルのこだわりだけで映画作るって、って感じです。